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町田の文学館で「いきmonoがたり」展-文学作品と標本を同時展示

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 町田市民文学館ことばらんど(町田市原町田4、TEL 042-739-3420)で7月21日より、「ファーブル昆虫記」と「シートン動物記」で描かれた動物の世界観を紹介する「いきmonoがたり」展が開催される。

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 昆虫の不思議な生態や、絶滅の危機にさらされながらも雄々しく生きる野生動物をテーマにした動物文学の名作を取り上げる同展。大人や子どもも一緒に楽しめるように、絵本の挿絵原画、昆虫写真などのビジュアル資料を多数展示する。

 「タイトルのmonoには『単一』という意味がある。一つひとつの生命が集まった世界の『もの(mono)がたり』に焦点をあてると言う意味を込めた。相模大野で活動していた音楽グループ『いきものがかり』に近い語感も意識した」と同館担当者。

 見どころは、ハイイロオオカミやヒグマ、アライグマ、アカギツネなどシートンが動物記でテーマとした動物のはく製、ファーブル昆虫記に描かれたフランスに生息する昆虫の標本ボックスの展示。「はく製の展示は文学館としては初の試み。動物記の世界観をよりリアルに体感していただきたい」

 「町田市在住でおそらく最高齢の文学者」(担当者)の小林清之介さんを紹介することがきっかけとなった同企画。小林さんは、幼い頃に目覚めた昆虫採集の楽しみや、スズメをはじめとする野鳥の野外観察や飼育体験を通じて、絵本や幼年読み物の世界に科学的な視点を取り入れてきた。児童向けの「ファーブル昆虫記」や「シートン動物記」は版を重ね、現在でも多くの子どもたちに愛読されているという。

 関連イベントとして、絵本作家・あべ弘士さんの講演会、紙芝居サークルによるおはなし会、養老孟司さんの講演会「養老孟司の体験的『昆虫記』~僕が『虫屋』になった理由(わけ)~」などを予定する。

 養老さんの講演会は事前申し込みが必要。8月1日12時からイベントダイヤル(TEL 042-724-5656)で受け付ける。開催日時は9月2日14時~15時30分。

 観覧時間は10時~17時。月曜休館(9月17日は開館)。観覧無料。 9月23日まで。

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