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ピカソ版画の魅力と表現の秘密に迫る-町田の美術館で200点展示

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 20世紀を代表する美術家パブロ・ピカソの版画作品を紹介する展覧会が4月12日より、町田市立国際版画美術館(町田市原町田4、TEL 042-726-2771)で開催される。

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 ピカソ(1881~1973)は、絵画や彫刻だけでなく、陶器や舞台装置、衣装など幅広く膨大な作品を残している。版画は、パリに出て間もなく本格的に制作を開始。有力な画商に認められエッチングやドライポイントなどの技法に挑戦した。

 第二次世界大戦後は名刷り師との出会いを経て、数多くのリトグラフの傑作を生み出した。最晩年を過ごした南フランスでは多色刷の制作方法を編み出し、多彩で豊かな芸術世界を構築。生涯にわたって制作した版画の数は、確認されているだけでも2000点を超え、ピカソの芸術を語るうえで重要な位置を占めている。

 同展は、生涯を通じて描き続けたピカソ版画の繊細でリズミカルな線と湧き上がるフォルムに注目。約200点の作品で魅力と表現の秘密に迫る。主な展示作品は代表作「貧しき食事」、ゲルニカと深いかかわりのある版画「フランコの夢と嘘(うそ)」、世界平和会議 のポスターとして作られた「鳩」、「ダヴィデとパテシバ」連作、デッサンのうまさを発揮した「闘牛技」。

 関連催事として、松田健児・慶応義塾大学准教授の講演会、制作過程の記録したドキュメンタリー「ミステリアス・ピカソ/天才の秘密」の上映、コンサート、版画制作体験などを予定する。

 開場時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は17時30分まで)。月曜休館(月曜が祝日の場合は開館、翌火曜休館)。観覧料は、一般=800円、大学・高校生・65歳以上=400円、中学生以下は無料。4月12日(初日)、同19日(開館記念日)は無料。会期は、前期=4月12日~5月11日、後期=5月13日~6月15日。前後期で展示の一部を入れ替える。

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