ボブ・マーリーが広く聴かれるようになった背景-和光大学で講演

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 和光大学総合文化研究所(町田市金井町)は10月10日、カルチュラル・スタディーズの研究者であるポール・ギルロイさんを講師に招き、公開シンポジウムを開催する。

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 ギルロイさんはロンドン経済政治学術院教授。大西洋岸に四散した黒人の歴史と音楽の研究者で、イギリスの人種・民族政策の発言でも知られる。「ブラック・アトランティック-近代性と二重意識」の刊行で日本でも注目されている。

 同シンポジウムは、「日本でも、レゲエやダブなどの黒人音楽は、日常的に聞かれているポップやダンス音楽、その周辺文化のすみずみにまで影響を与えており、その意味でも、今の時代/世界状況でディアスポラの重要な結び目の一つであるボブ・マーリーをきっかけに考えられることは少なくない」(同研究所)ことから、ボブ・マーリーの音楽がアメリカでよく聴かれるようになった移動の経緯をふりかえりながら、移動や離散の文化政治と音楽、物語のもつアクチュラルな力の可能性について考える。
 ディアスポラとは、ギリシャ語で「散らされたもの」という意味。「政治上の理由などから、本国を離れて暮らす人々のコミュニティー」を指すこともある。

 内容はギルロイさんの講演「Could You Be Loved?」と、東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科・毛利嘉孝准教授、信州大学全学教育機構・鈴木慎一郎准教授、和光大学表現学部総合文化学科・上野俊哉教授による討論会。討論会は「ボブ・マーリーの曲をネタに、音楽を交えたワークショップのような場にしたい」(同研究所)という。

開催時間は15時~18時。会場は同大学J-301教室。入場無料。予約不要。

和光大学総合文化研究所

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