暮らす・働く

町田に「空き家活用」フリースペース 住民有志が運営

フリースペース「7丁目の名越さんち」の世話人メンバー。建築、都市計画、まちづくり、地理などの専門家が集まっている。

フリースペース「7丁目の名越さんち」の世話人メンバー。建築、都市計画、まちづくり、地理などの専門家が集まっている。

  • 154

  •  

 町田・玉川学園に6月12日、空き家を活用したフリースペース「7丁目の名越さんち」(町田市玉川学園7)がオープンした。運営は地域住民で構成する任意団体「名越さんち世話人会」。

建物の外観

[広告]

 未接道で建て替えができない木造2階建ての家屋を固定資産税に相当する金額で借り受けた。利用スペースは、9畳と15畳の2部屋。テーブルやイス、簡易キッチンとトイレを備える。「建て替えで利用できなくなるコミュニティセンターの代替スペースとしての活用を見込んでいる」と世話人会メンバーの清瀬壯一は説明する。

 玉川学園エリアは近年、高齢単身者の増加にともない広い一軒家が売り出されるケースがみられる。買い手は多く、放置された空き家が大きな問題になることはないものの、「空いたスペースを活用したい」という声があるという。

 「玉川学園にはコミュニティー活動を支える市民団体がいくつか存在し、顔の見える関係がある。そのなかで、『空きスペースを貸したい』『子ども食堂を開きたい』「マーケットを開きたい』などのニーズが集まってくる」と清瀬さん。「ここで運営ノウハウを蓄積して、他地区へ展開できれば」とも。

 「活動を通じて、気持ちよく住める、住んでよかったと思える街が維持できれば」と世話人メンバーは口をそろえる。利用料は1回(2~3時間)=500円。利用には予約が必要で、毎月第2月曜9時~10時に現地で受け付ける。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース