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美大生経営のアート雑貨店「mintaka」10周年 記念イベントも

大久保凪彩さん(右)と河本理絵さん

大久保凪彩さん(右)と河本理絵さん

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 アートとクラフト作品を扱う雑貨店「mintaka(ミンタカ)」(町田市相原町)がオープン10年目を迎え、9月23日より記念イベントを開く。

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 同店は2009年、東京造形大学の学生が中心となってJR相原駅そばにオープン。毎年、下の学年に経営を引き継ぎ、現在は造形大と多摩美術大学、女子美術大学の学部生30人が関わる。

 「メンバーが変わると店の雰囲気も変わる。活動が活発な年もあれば、そうでない年もあった」と今年のリーダーを務める大久保凪彩さん(造形大3年)。「地元の祭りに参加したり、自主企画を実施したりした。人とつながるきっかけができ、活動の幅が広がっている」と説明する。

 これまでは作品の委託販売を中心にしてきたが、10周年を機にオリジナル商品の制作にも力を入れる。「マンネリ化が一番の問題。せっかく学年や専攻が異なる人が集まっているのだから、積極的に交流してもらおうと、店番の日を固定し、2人以上が店にいることにした。来客が少ないときは、会話をしてもらって、そこから新しい企画が生まれている」

 高円寺のアート雑貨店に商品を卸すなど、経営力の強化にも取り組む。「家賃は月2万5,000円。委託販売だけでは収入が足りないこともあるので、イベントや祭りでアートガチャの販売、フェイスペイントなどをしている。実はこれまではアートの視点で大人を対象としていたが、子ども向けの企画が好評であることに気づいた」

 10周年イベントでは、活動を振り返る年表の展示のほか、一点物のアート・クラフト作品、ボールペン(800円)やトートバッグ(1,200円)、靴下などのオリジナル商品を販売する。

 年表展示を担当する河本理絵さん(多摩美2年)は「OBやOGにヒアリングして資料を作った。ゼロから店を立ち上げるのはすごいことだと思う」と話す。「地域の方々の支えに感謝している。私たちの代で活動を途絶えさせることはできないなと改めて強く思った」(大久保さん)

 10周年イベントの開催時間は17時~19時30分(土曜・日曜・祝日は13時~)。9月30日まで。

※2020年8月末に閉店

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