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はやぶさ2カプセル帰還 相模原でパブリックビューイング

JR淵野辺駅北口デッキ下で開かれた「カプセル大気圏突入PV」

JR淵野辺駅北口デッキ下で開かれた「カプセル大気圏突入PV」

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 探査機「はやぶさ2」から切り離されたカプセルの地球帰還を見届ける地元主催のパブリックビューイング(PV)が12月6日、相模原市のJR淵野辺駅北口で開かれた。屋外会場で深夜1時30分開始にも関わらず、用意した50席が埋まり、立ち見を含めて約120人が集まった。

はやぶさ2カプセル着地を喜ぶPV主催者

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 JAXAによると、5日午後の「カプセル分離PV」は全国16カ所で開かれたが、真夜中の「カプセル大気圏突入PV」は同機が組み立てられたJAXA相模原キャンパスが立地する相模原市内2カ所のみ。主催した「にこにこ星ふちのべ商店会」の萩生田康治会長は「出発を見送ったこの場所で、みんなと『我が子』を迎えたかった」と話す。

 会場に飲食ブースを設けて、温かい食べ物を提供。ゲストの惑星観測衛星「ひさき」プロジェクトマネージャー山崎敦さんが来場者からの自由な質問に答えた。JAXA関係者もプライベートで来場。アットホームな雰囲気の中、相模原キャンパスの管制室からカプセル到着の知らせが届けられると、大きな拍手が沸き起こった。

 「はやぶさ2は困難を乗り越え、次の旅に出た。我々もコロナに負けていられないと元気をもらった」と萩生田会長。地元「よばわり山」でカプセル帰還の成功祈願祭を企画した「JAXA宇宙科学研究所と夢を創る会」の茅明夫会長は「30周年のJAXAから商店会に感謝状をいただいたことを誇りに思う。はやぶさの聖地で歴史的な瞬間を共有できてうれしい」と笑顔を見せた。

 回収したカプセルは早ければ8日、日本に到着。相模原キャンパスで内部の確認作業を行う。

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