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相模原在住の現代美術家、「絵本」初創作 妖しさに手加減なし

黒岩まゆさん。スタジオ外観を絵本仕様にした。

黒岩まゆさん。スタジオ外観を絵本仕様にした。

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 相模原市在住の現代美術家、黒岩まゆさんの絵本「うちゅうひゃっかてん」が7月15日、小学館から出版された。

黒岩さんの作品展

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 あらゆる星の商品と最高のおもてなしで「泣く子も笑う」宇宙百貨店を舞台に、なにをしても仏頂面の母子を楽しませようとする社長や店員の奮闘と顛末を描いた作品。町田・デザイン専門学校デザイン科卒、ふじのアートヴィレッジ(相模原市緑区)にスタジオを構える黒岩さんが初めて手掛けた。

 現代美術家として様々な素材と手法で喜怒哀楽を表現する。「絵本は全ての世代に愛されるもの。ページを開いていつまでも見ていたくなるような、濃い世界観の絵本をいつか作ってみたいと思っていた」と話す。

 絵本に登場するキャラクターは美術作品同様、影があって怪しく不気味。「子どもが読むからといって単純に明るく、かわいいものにしたくない。ずしんと重たい色彩の世界を楽しくて美しいと感じてほしい」という思いを込めたという。

 「自分のやり方で好きなように『なにか』を作ってきた。絵は自由に描けて没入できるし、より多くの方に届けられる。素晴らしいきっかけを得た。こういった絵本をもっと作ってみたい」

 菊倍変型、フルカラー32ページ。価格は1,650円。

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