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町田のイタリア料理店「ルーチェ」、波を乗り越え20周年 ファミリー志向で功奏

店主の下田さん(右)、ピザ職人の山本さん

店主の下田さん(右)、ピザ職人の山本さん

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 町田のカジュアルイタリア料理店「ルーチェ」(町田市原町田2、TEL 042-721-7226)が今年、オープン20周年を迎えた。

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 イタリア料理シェフの下田亮さんが小田急町田駅近くに開いていたワイン居酒屋を閉めて、1991年、業態を変えて移転オープンした同店。自身の経験から町田駅周辺になかった、「ファミリーが気軽に入れる本格イタリア料理店」をコンセプトに据え、ナポリピザと生パスタ料理を提供する。

 JR町田駅ターミナル口から徒歩5分の立地。従前は水商売系の雑居ビル。「駅から離れているが、車通りが多くて並びに和食の繁盛店があるなどの理由で決めたら、近隣から建物のイメージが悪くて集客に苦労した。予想外の展開に店をやめようかと思った」(下田さん)。客足が増えて軌道に乗るまで2年ほどかかったという。

 その後、ピザ窯や製麺機をグレードアップ。2005年に商工会議所主催の「第1回町田私の好きなお店大賞」に選ばれる。グルメレビューサイトで地域のレストランのなかでトップ評価を得て、予約の取りづらい店になった。勢いに乗ってイタリアンバルと生パスタ専門店を出店したが、数年で撤退する。

 「調子に乗ってしまった。評価のアルゴリズムが変わって点数が落ちた。広告掲載をやめたら、悪い評価のコメントが一番上になった。後に取り下げてもらったが」と振り返る。それでもリピーターに支えられ、メニューや内装に手を加えながら旗艦店を守る。

 地産地消を早くから取り入れ、地元の野菜や卵、豚、調味料を使う。「最近はズッキーニのような野菜を栽培する農家も増えてきた。料理には鮮度の良さがとても重要」

 主なメニューは、マルゲリータ(1,200円)、ビスマルク(1,390円)、海老トマトクリームパスタ(1,300円)、ボンゴレ(1,100円)、パスタ特選牛のグリル(1,550円)、前菜盛り合わせ(1,690円)、バーニャカウダS(750円)、ジェラートバーガー(2個690円)など。ボトルワインは3,000円前後が主力で、「都内のレストランで7,000~8,000円の銘柄」と自信を見せる。客単価は昼=1,200円、夜=3,000円。

 コロナ禍で客席の一部を改装してキッズスペースを設けた。下田さんは「町田市は子育てに力を入れている。ファミリーで移り住んで、いいお店が見つからないと思ったら来店いただきたい」と話す。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=18時~22時、土曜・日曜・祝日=17時~22時。水曜・第2火曜定休。

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