「水で書く」大判用紙-町田の木彫看板制作会社が開発・販売へ

体験会の様子

体験会の様子

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 手彫り木製看板の製作や筆文字デザインを手掛ける「木と字の神林(かんばやし)」(町田市つくし野1、042-796-4782)は4月上旬より、大判サイズ水筆紙「水書きグー」を販売する。

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 同商品は、墨やインクの代わりに水だけで絵や文字が書ける用紙。表面を特殊加工し、濡れると光を透過して色の層が透けて見える。乾くと文字が消えるため、繰り返し使用できる。「乾いた道路が雨に濡れると黒っぽく見えるのと同じ原理」と同社の神林隆成社長。

 「水書きグーで使用する用紙は、日本の大手製紙メーカーが50年以上前から製造販売しているが、認知度が低く、95%の人が知らないという調査結果がある。メーカーの商品は半紙サイズ(333ミリ×242ミリ)のみ。高価な大判和紙に書く前に、練習できる商品があればと考えた」(神林社長)。

 同社は、同メーカーとタイアップするともに昨年、東京都から中小企業経営革新計画の承認を得て、低利融資や展示会への出展費用の助成などを受けながら、商品化にこぎ着けた。

 商品は、大きなサイズでも破れにくく、簡単に丸められる「ポリエチレン発泡シート裏打ち仕様」と立てかけて使用できる耐久性の高い「パネル仕様」の2種類。裏打ち仕様のサイズは幅1メートルで、長さは1、3、5、10メートルの4種類をそろえる。ハサミで切断可能。色は黒と赤。

 「書道というと敷居が高いと思われがちだが、水と筆だけで簡単に始められる。墨やインクを使わないので場所を汚さない。幼稚園や福祉施設などで利用していただくと便利だと思う」(神林社長)。

 価格は未定。半紙サイズは1枚200円程度で販売されている。

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