町田の古民家で「かやぶき」体験会-旧白洲邸を手がけた職人招く

古民家ギャラリー「可喜庵」の外観

古民家ギャラリー「可喜庵」の外観

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 注文住宅やリノベーションを手がける鈴木工務店(町田市能ヶ谷町、TEL 042-735-5771)は現在、同社の敷地内に立つ古民家ギャラリー「可喜庵」の屋根をふき替える体験会の参加者を募集している。

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 同施設は約150年前に建てられた木造建築。2006年に改修し、現在は「暮らしのサロン」として活用。美術や建築の作品展やコンサートなどを開催している。

 ふき替えについて、同社の鈴木亨社長は「かやぶきの家は今の日本の法律では新しく建てることができないため、文化財のような存在になりつつある。個人の家の屋根をふき直すのは容易ではないが、先代の『遊びは大事』という言葉、古いものに上手に工夫を加えて自分らしくする暮らし方を知った英国での遊学経験から決心した」と説明する。

 ふき替え作業には、同じ鶴川にある旧白洲邸「武相荘」のふき替えに携わった職人を京都から招く。作業期間は約1カ月。期間中、かやぶき体験会や古いかやを解体するボランティア作業を実施。「かや」を通して環境や生態などの大きな視点で民家の成り立ちなどを学ぶ。

 可喜庵について、鈴木社長は「建物を料理店にしたらという声も多くあるが、このように残ってきたのは家業があってこそ。『家』や『暮らし方』の心地よさを分かちあえるように、四季折々に私たち日本人の細やかな感覚を呼び覚ますような空間であり続けたい」と話す。

 かやぶき体験会は10月3日・10日に実施。参加費は、大人=1,000円、中学生以下=500円。古いかやの解体やふき上げ作業のボランティアも募集する。参加申し込みと問い合わせは鈴木工務店・可喜庵(担当=畑さん)まで。

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