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「まほろ駅前多田便利軒」架空の街をマップに再現-小説のトリビアも

まほろMAP

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 小説「まほろ駅前多田便利軒」に登場する場所を記したマップが5月3日より、町田市民文学館ことばらんど(町田市原町田4、TEL 042-739-3420)で配布されている。

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 物語の舞台「まほろ市」は、神奈川へ張り出した東京都南西部最大の街という設定で、著者の三浦しをんさんが住んでいた町田市がモデル。文中に登場する場面からマップを作ろうと同文学館が市民に呼び掛けて研究会を発足。集まった23人が今年2月から2カ月間、小説の読み合わせを行いながら、どの場所がモデルとなっているか、グループワークによる検討を行った。

 マップにはモデルとなった場所の説明と位置を掲載。登場人物の多田と行天らがフロントガラスのない軽トラックでファミリーレストランに寄る場面では、「まほろ警察署が真ん前にあり」という記述から、ロイヤルホスト(中町2)と町田警察署(旭町3)と推察。「レストランのボックス席から警察官の姿を見ることは難しい」などの解説、東急ハンズだけが正式名称で登場するといったトリビアも掲載する。

 「小説の中では方角が入れ替わったり、『ネーミングが合わない』『現存しない』などの理由で特定が難しかったりする場面もあった。参加者それぞれが小説に対して異なる印象や知識を持っており、意見交換で分かったこともある」と同館担当者の川崎さん。

 マップは持ち歩きに便利なコンパクトなサイズ。発行部数は7,000部。同文学館で配布するほか、「まほろ検定」も予定。川崎さんは「町田を歩いて面白い場所を発見したり、想像を膨らませたりしていただければ」と期待を寄せる。

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