町田のNPO、慶応大学と共同で女性の社会進出を支援

UPA大学の「キャリアデザイン」イメージ

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 NPO法人CCCNET(町田市原町田6、TEL 042-725-4932)は慶應義塾大学看護医療学部・宮川祥子研究室との共同により、女性の社会進出を支援するプロジェクト「UPA大学(うぱだいがく)」を進めている。

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 同プロジェクトの仕組みは、ウェブサイト上のフォーマットに従って登録者がキャリアシートを作成すると、キャリアカウンセラーの資格を持つコンサルタントが目標へ到達するためのステップをアドバイスするもの。キャリアシートは自分を見つめ直すための「自分振り返りシート」やPTA・NPO・ボランティアなどの活動を整理する「ライフキャリアシート」、収入を得た仕事を整理する「ビジネスキャリアシート」、10年後の目標を作る「キャリアデザイン10年」など、6項目で構成される。登録者は無料で利用できる。

 同プロジェクトは慶応大学大学院金子郁容ゼミと協力し、電子地域通貨を活用した仕組みを導入している。宮川さんは「就労支援といった、『直面するニーズ』ではなく『掘り起こし』のようなサービスの恩恵がすぐに現れないタイプの事業を行うには、その事業にユーザーをうまく誘導する仕組みが必要だと考えた。電子地域通貨の研究を応用したコミュニティーポイントシステムを使うアイデアを思いついた。『ポイントを貯める、使う』という楽しみが、UPA大学に継続的に参加するインセンティブになるのでは」と期待する。

 UPA大学の社会的な意義について、宮川さんは「女性が仕事をするということは、単なる少子化=労働力不足の対策ではなく、女性の考え方がビジネスに反映されることで使いやすい商品やサービスが増え、子どもから高齢者まで様々な人がより豊かに暮らせる社会になると考える。『一度仕事を辞めて家庭に入ったらそれでキャリアはおしまい』ではなく、自分なりのキャリア開発を継続的にできるような環境の創出が必要」と話す。

 CCCNET代表の瓜生ふみ子さんは「名称はCCCNETのロゴ『UPAUPA』からとった。一度、子育てに戻り社会から離れた女性たちが、再び学び直し、スキルをつけて社会へ羽ばたく、そのお手伝いを少しでもさせていただけたらと思う。『誰でも輝ける、誰でもかけがえのない1粒のダイヤ』そんなメッセージを発信したい」「今後何らかの形で、相模原・町田大学地域コンソーシアムとの連携を模索し、さらに専門的なスキルをつけていけるように促していきたい」と抱負を語る。

CCCNET

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