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町田市のふるさと納税「大赤字」4億円

返礼品に趣向を凝らすもマイナスは拡大している

返礼品に趣向を凝らすもマイナスは拡大している

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 町田市は8月21日、本年度のふるさと納税「赤字額」が4億円を超えることを明らかにした。

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 市の推計によると、本年度(2017年度)の寄付額は6,000万円、控除額は4億6,000万円で4億円のマイナス。総務省は控除額を5億1,300万円と推計しており、その場合は4億5,300万円のマイナスになる。

 昨年度(2016年度)は、寄付額が約4,270万円、控除額が2億8,820万円で2億4,550万円マイナス。地方交付金でマイナス分の約75%は補填されるが、赤字額は大きく膨らむ。

 町田市は減税対象となる寄付額の上限が2倍に引き上げられた2015年度、ふるさと納税に返礼品を導入して約9,260万円の寄付を集めたが、返礼品過当競争の影響などで翌年度は半減。

 それでも寄付の使用目的を示したふるさと納税については、「町田市立陸上競技場への大型映像装置の設置」が本年度中に目標額を達成する見込み。「アスリートによる子どもスポーツ教室」は単年度で目標達成済み、「町田市立国際版画美術館が所蔵していない喜多川歌麿の作品購入」については数年かけて目標額を目指すという。

 「町田市5ヵ年計画17-21」によると、来年度(2018年度)から歳出が歳入を上回る財政赤字に陥り、累計の収支不足額は77億1,800万円を見込んでいる。

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