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相模大野の住宅街に「鮎めし」専門店 相模川の天然アユを使用

店内

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 相模大野の住宅街に9月23日、「鮎めし 寺屋」(相模原市南区旭町、TEL 042-705-7375)がオープンした。

鮎めし御膳

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 食材のアユは相模川の天然物。店主の寺屋史明さんが漁の解禁中に投網で捕まえるほか、釣り人から譲ってもらうという。「投網は10年前、相模原に引っ越してきた時に趣味で始めた。始めの3年はほとんど捕れなかったが、達人に教えてもらいながら身につけた。釣りと比べて大きなアユを捕ることができる」と話す。

 相模川のアユの天然遡上は近年増加傾向にあるが、釣り人の数は少なくなっているという。「アユをたくさん捕ってもスーパーに流通させる手段がないので、自家消費しきれない分は近所に配るくらい。相模川沿いエリアにはアユを食べさせる店が見当たらず、飲食店はカレーやラーメンを出している。『アユのまち』を生かす取り組みをしようと出店した」(寺屋さん)。

 店舗面積は10坪。席数は6席。ベーグル店だった店のつくりを生かし、和モダンの内装に作り変えた。店内にはアンティークの長火鉢を置き、食材のアユを炭であぶる。鮎めしは、「一番おいしく調理できる」と2合ずつ炊く手間を掛ける。

 メニューは、鮎めし弁当(税抜き500円、限定10食)、鮎めし御膳(税抜き780円)、小鮎の唐揚げ(380円)、鮎の塩焼き(200円~)など。ドリンクは、鮎骨酒(600円)、ビール(400円)、日本酒や焼酎などを取り揃える。客単価は1,200円。

 寺屋さんは元芸人で釣り番組にも出演していたという。現在は港区の繁華街で飲食店を経営する。「芸のドサ回りで全国の漁師料理を食べて学んだ。まだ世に出回っていない料理を作りたいと考えた時に身近にアユがいた」と明かす。「都心と比べて、相模原は近所に食べられるものがあって、新鮮なものを安く手に入れることができる。ぜいたくなこと」と話す。

 営業時間は、平日=12時~15時、土曜・日曜=12時~21時。水曜定休。

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