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被災地の子どもに希望の町を-町田の小学生が「大きなちぎり絵」制作

町田市立町田第5小学校の生徒たちが作った1.8メートル×3メートルのちぎり絵

町田市立町田第5小学校の生徒たちが作った1.8メートル×3メートルのちぎり絵

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 被災地の子どもに希望の町を届けたいと町田市立町田第5小学校の生徒たちが作り始めた1.8メートル×3メートルのちぎり絵が8月、ついに完成した。

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 花と緑に囲まれた住宅やビル、道路には散歩する人や自動車、中央には真っ白な小学校とタワー。空にはカラフルなバルーンや飛行機、空想の動物や人が宙を舞う大きな作品。同小学校の課外授業に参加する1年生から6年生までの約20人が1カ月かけて制作した。

 制作指導は和紙ちぎり絵作家の佐藤仁さん。制作の目的について、「昨年の夏にみんなで作った足踏み和紙がそのまま廊下に飾ってあった。この大きな和紙に希望の町、明るく活気のある、そして夢のある町を子どもたちの手で描き、被災地の子どもたちへ送って見てもらうこと、さらにはちょっと未完成の部分を完成させてもらうことも、夢をつなげる一つの方法と思った」と説明する。

 制作に関わった沖本早紀さん(6年)は「震災の影響で通っていた学校に行けない子どもがたくさんいることをニュースで知った。私と同じようにその子にとっても学校は大切な場所だと思う。崩れた町が将来、住みやすいすてきな町になるように願いを込めた」と振り返る。内村旭陽さん(同)は「震災は経験していないけれど、私たちも目に見えないかもしれないが、一緒に頑張っていきたい」と話す。

 今後の予定について、佐藤さんは「被災地で和紙キャンドルナイトを行う計画がある。そこで和紙ちぎり絵を展示し、みんなに見てもらい夢をつないでいけたらと思う。制作に携わった有志で被災地に入り、手渡しで届けたい。この和紙のこれからの方向付けが大切」と話す。

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