特集

ここにはたしか!
♯012 薬師池、町田リス園、フレッシュファースト

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町田在住のライター&編集者の多田洋一さんが、「町田のちょっと懐かしい」を訪れ、今はなき店や出来事に思いをはせる、ゆるノスタルジー系連載。

♯012 薬師池、町田リス園、フレッシュファースト

こんにちは、多田洋一です。本に関わる仕事をしていて、町田市在住。1981年に発表されたユーミンのアルバム「昨晩お会いしましょう」...私はいまでもこれが一番好きかな。とってもアナログ盤っぽい起伏に富んだ構成で、とくにA面では「街角のペシミスト」、B面では「手のひらの東京タワー」の箸休め的な配置がかっこいいです。あと、ジャケットが素晴らしい。ヒプノシス(イギリスのデザイン・グループ)が手がけているってこともあるけど、なによりユーミンの顔がど~んと出てないのが、スタイリッシュ(褒めてます!)。

...薬師池。“1982年に「新東京百景」、1998年には「東京都指定名勝」に指定。さらに、2007年に「日本の歴史公園100選」に選定された町田市を代表する公園”と町田市のホームページで紹介されていますが、そんな立派な公園での私の思い出は、ただただ<クチボソを釣った>。今回、かつて釣り糸を垂らしていた場所から撮影してみましたが、いまそんなことしたらタイホされそうですね。いや~、びっくり。半世紀前もそれなりに整備はされていましたが、でも、公園っていうよりは池だったよなぁ。チャリンコ停めて菓子パン食べながら釣りして、そのゴミは池にポイっとか...コラッ! クソガキ(すいません)。

薬師池公園とともにいまや名所となっている町田リス園は...クチボソ釣ってた頃の私の記憶にはない(1988年開園)。あそこは山。いつだったかテレビを見てたら瑛太さんと松田龍平さんが「まほろ駅前」シリーズPR関連のロケで凶暴なリスと戯れていて、ああ、あの山に今では映画スターがやってくるのだと。しかも自分が子どもの頃リアルタイムで見てさんざんマネした「なんじゃ、こりゃぁ!」のジーパン刑事の御子息が、いまは町田を描いた映画で人気者になったんだと。大都会・新宿の七曲署(刑事ドラマ「太陽にほえろ!」の舞台)と薬師池近くの山が時を経て繋がってる(!?)と、意味不明の感慨に耽ったのでした。

そして、バス停「薬師ヶ丘」のところにあるフレッシュファーストというお店。私が撮影した日は閉まっていましたが、ここにもちょっとした思い出があるのです。店名は...ずっと一緒だったか記憶がすでにない。ただ、ここで初めて「カップ麺にお湯が入る自動販売機」を見た(そして食べた)はず。カップヌードルの発売が1971年で、当時私は親の転勤で福岡にいたんですが、1975年に町田に戻ってきて、その頃かなぁ。もうクチボソ釣りはしてなかったんで、なんでこの店に寄ったのかも定かではなく~。なんか、ハンバーガーみたいなのも自動販売してて、無人ドライブインみたいだったんじゃなかったかと思うんですが、思い出せなくってすいません!

【プロフィール】
多田洋一(ただ・よういち)
フリーランスのライター&編集者。雑誌での取材や映画/テレビドラマのノベライズ等。2010年より年1回、個人主宰の文芸創作誌「ウィッチンケア」を発行。第9号は2018年4月1日に出ます!
http://witchenkare.blogspot.com/
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