町田市は1月31日、鶴川駅前公共施設の基本計画・基本設計・実施設計を行う設計者を選定する公募型プロポーザルの実施を発表した。
同施設は、地域住民の「芸術文化の創造活動や生涯学習を促進する交流拠点」として、300~400席の音響に配慮した本格仕様のホール、資料のマルチメディア化に対応した1,500平方メートル程度の図書館、カフェやラウンジなどの交流施設、NPO・ボランティア活動交流拠点、子育て支援施設、行政窓口などで構成されることが、昨年11月に町田市が策定した「鶴川駅前公共施設建設基本構想」に示されている。
建設地は、能ヶ谷町5006。敷地面積2,060平方メートル。用途地域は商業地域で容積率500%、建ぺい率80%。想定工事費は約35億円で、2011年度のオープンを予定する。
プロポーザルの応募資格は、建築設計の責任者としての公官庁が発注した延べ床面積3,000平方メートル以上の建築物の実績や市民参加による公共施設づくりの能力を有することなど。選定委員会が提案書による1次審査とプレゼンテーションとヒアリングなどによる2次審査を行う。選定委員会のメンバーは、倉田直道・工学院大学教授、富永譲・法政大学教授、前島正光・町田市建築審査会会長、北山恒・横浜国立大学教授、栗生明・千葉大学教授。
設計者の選定にあたって、町田市は「基本構想の方向性に沿った計画を作成することができる」「業務の過程において市民や行政と一体となって多面的に練り上げる能力がある」設計者を選ぶことが重要だとしている。