緑地保全や環境教育などを行うNPO法人「みどりのゆび」(町田市能ヶ谷町、TEL 042-734-5678)は3月30日、多摩丘陵の里山を歩くイベント「多摩丘陵フットパスまつり-人・自然・歴史・食-地元丸ごと体験」を実施する。
2003年から始まった同イベントは7回目。毎回100人以上が参加する。今回は、新撰組の近藤勇や土方歳三が小野路の小島家へ出げいこに向かう時に通った布田道(ふだみち)を小野路まで歩き、小野小町が眼病を治したと言われる小町井戸や小野城趾などを散策する。途中、布田道の山桜や小野路城の豆桜を眺めることができる。案内は古道研究家の宮田太郎さん。
昼食は、小野路の田畑から収穫した無農薬の野菜や味噌を用いた、赤飯やけんちん汁、地粉のうどんなどの「おもてなし料理」を振る舞う。「地の食材を使って、伝統の方法で作ったスローフード。塩やごまも手をかけたもので、料理を引き立たせる」と同NPO事務局長の神谷由紀子さん。
フットパスは、イギリスの通行権によって国有地・私有地の別なく、地権者の存在する土地を突っ切って歩行者が通行できる通路で、同NPOでは「快適な緑の散歩道」と説明する。里山にフットパスをつくり、歩いてもらうことで、「緑地保全の重要性」や「地域の素晴らしさ」を来訪者だけでなく地元の人にも認識してもらうことができるという。
小野路について、同NPO法人は「昔ながらの景観と里山の人々の生活がいまだ色濃く残る地域。布田道は当時の面影を残す。歴史上空白となっている源義経の数年間の足跡をたどる伝説も多い」と説明している。
参加費は、大人=1,000円、小人=700円(資料・保険料・昼食代込み)。定員は100人(先着順)で、事前の申し込みが必要。