玉川大学キャンパス内の「LED農園 Sci Tech Farm(サイテックファーム)」で栽培されたリーフレタス「夢菜」が2月1日より、Odakyu OX各店舗で販売される。
販売されるリーフレタスはグリーンウエーブ、レッドファイヤー、フリルレタスの3種類。最先端のLED技術を用いてクリーンルームで無農薬栽培する野菜は、洗わずにそのまま食べられる。天候に左右されず、苗の植え付けから15日で収穫できるため、安定品質・安定価格・安定供給が可能。ビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化力は露地栽培に比べて約2.6倍以上アップするという。
現在の生産量は1日600株。2014年にはレタス以外の農産物も視野に入れた1日3900株の生産システムを稼働させる予定。
同大の渡邊博之教授は「消費者には旬の野菜や自然栽培の野菜が良いという前提があるが、これらの野菜は安定供給が不可能で、実際に食べてみないとおいしさが分からない。この生産システムを使えば品質を確保できる」と自信を見せる。
生産システムは、同大と西松建設の産学連携事業の成果。西松建設グループはLED農園を商品化し、来年度中の販売を目指す。被災地での農業復興、海外での事業展開も視野に入れる。
「これから食料の自給バランスは厳しくなる。食料を計画的に生産できるシステムをいくつ持っているかが、日本の力をはかる一つの指標となるのでは」(渡邊教授)。
夢菜は同大の学食で先行的に提供されている。市販価格は未定だが、関係者によれば「他の野菜工場の生産物と同程度の200円前後」になるという。