まちづくりのためのアートの活動拠点「アートラボはしもと」(相模原市緑区大山町)で4月27日より、オープン1周年記念プログラム「アートラボ春の感謝祭」が開かれている。主催は、相模原市と相模原ロータリークラブ。
小学校や美大生、市民の協力を得ながら企画・準備した同プログラム。数百人の小学生が1コマ1コマ描いた「思い出アニメーション」、小学生一人ひとりの将来の夢が描かれたバス停、人が入れるほど大きな「へんてこ未来バス」などを展示。
期間中、美大生と小学生のコラボレーション、アートの楽しさを気軽に体験できるワークショップなど、「未来と感謝」をテーマにイベントを展開するほか、桜台小学校(南区相模台7)の空き教室で地域と小学校が協力して美術教育を行う「桜台美術館」の取り組みも紹介する。
1年間の取り組みの成果について、同施設美術専門員の加藤慶さんは「美術大学との連携、学生と市民との交流機会が増えてきた」と説明する。「相模原はアトリエやホームセンターが多く、『DIYの精神』を持っている市民がいる。アートだけでなく、大工などものづくりのプロやJAXAとのコラボも続け、アウトリーチも増やしたい。当施設がクリエーティブの発祥の場になれば」と抱負を明かす。
開催時間は10時~17時。水曜休館。観覧無料。6月2日まで。
アートラボはしもとは、ショッピングセンター「アリオ橋本」隣接地のマンション販売センターを相模原市が「居抜き」で活用。企業や大学との連携で文化振興や産業振興などにつながる事業を企画・実行し、市全域を文化芸術創造都市として性格づける「まちづくり」の役割を担っている。