玉川大学(町田市玉川学園6)は4月より、紀伊國屋書店の電子書籍プラットフォーム「Kinoppy」を使った電子書籍版の教科書を順次導入する。
電子書籍による学習実態を将来的な電子書籍の利便性や有効性の向上につなげる共同プロジェクト。同書店によると、学生が教科書を購入する際に紙と電子の好きな方を自由に選べる環境を大学として整備する事例は国内で初めて。
Kinoppyはパソコン、タブレット、スマホなどマルチデバイス対応。通学中などの隙間時間でも予習・復習が可能となるほか、重たい紙の教科書を何冊もかばんに入れて持ち運ぶ必要が無くなる。
同大は既設のe-ラーニングシステムに加え、電子書籍版教科書を導入することで学生の主体的な学びが加速されることを期待する。同書店はプロジェクトを進めることで、専門書の電子書籍化を出版社に対して強力に働き掛けるとともに、同様のプロジェクトを他大学にも広げていくという。
Kinoppyはスマートフォン・タブレット端末・パソコンにビュアーアプリをダウンロードして利用する、紀伊國屋書店の電子書籍およびビュアーアプリの総称。文芸書など(コミック含む)の一般書を中心に13万5000タイトル(2014年1月現在)の電子書籍を供給している。