相模原市内でフードの移動販売をしていた「ONE TWO DON(ワンツードン)」(相模原市中央区中央6、TEL 070-5010-1112)が4月14日、市役所さくら通り沿いに店舗をオープンした。
ワンツードンは2年前、緑区久保沢にある青果店の駐車場に止めた移動販売車からスタート。チキン南蛮をメーンに販売していたが、売り上げが伸びなかったことからオリジナルカレーに転換。半年のうちに人気を呼んで市内各所で販売できるようになった。
店主の中村和希さんは当初、舞台美術を制作する仕事を続けながら休日のみ移動販売をしていた。「移動販売はリスクがない。子どもを路頭に迷わすわけにはいかないので、小遣いで車を買って、仕入れをしていた。始めの1年は試行錯誤だったが、食べに来てくれた人がアドバイスや場所提供などのサポートをしてくれた」と振り返る。
「店舗よりも移動販売車のほうが稼げるが、自分は以前の仕事の経験から『人を育てたい』という思いが積もり、出店を決意した」。店名は出身地・宮崎市にある「大好きな」レストランから取った。店舗面積は12坪。席数はカウンター6席、テーブル12席。舞台美術の経験を生かし、手作り感のある温かな雰囲気の内装を作った。
メニューは、鶏ムネひき肉と揚げ玉ねぎが入ったココナツミルクの「旨(うま)辛DONカレー」、タイ料理の「ガパオ」、豚しゃぶ(以上780円)、相模原産の卵を使った「双子卵かけご飯」(250円)、キッズポークカレー(500円)など。ランチはサラダ付き。ディナーは、チョリソーやがんも揚げなどのつまみメニュー、ベルギーやドイツのビールなどを提供。野菜は相模原産の無農薬野菜を使用する。客単価は850円。
中村さんは「何気なく行きたいと思ってもらえる店にしたい。いつか宮崎にも出店できれば」と笑顔で話す。
営業時間はランチ=11時30分~14時、ディナー=18時~21時(水曜は休み)。日曜定休。