相模原在住の外国人らに母国語で生活情報を発信するフェイスブックページが6月1日、開設された。
相模原市の国際交流員とさがみはら国際交流ラウンジ(相模原市中央区鹿沼台1)のスタッフら10人がライターとなり、おすすめの公園や近くの病院、母国の人にとって口に合う料理店など、外国人市民の視点で生活の中で感じた身近な情報を中心に伝える。
発信言語は中国語・簡体字、中国語・繁体字、韓国・朝鮮語、フィリピン語、ベトナム語、カンボジア語、英語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語。「10カ国もの外国人によるSNSでの情報発信は、これまでに例のない全国的にも珍しい取り組み」と市広報担当者。
市内には94カ国約1万人の外国人が居住し、結婚などで日本に国籍取得した人を含めると、かなりの人数になるという。今回フェイスブックで情報発信するのは、そのうちの上位から人数の多い10カ国のライター。全体の84%をカバーする。
ライターの一人でフィリピン出身の柴田マリーグレイスさんは「ラウンジでいろんな人の役に立てることがうれしい。市のことをよく知ればもっと暮らしやすくなる」と笑顔を見せる。
さがみはら国際交流ラウンジは利用者の利便性を高めるため、同日、同じビルの2階から1階へ移転し、交流スペースを拡充した。移転祝賀会で市総務局長は「開かれたラウンジにしたい。外国人が普通に暮らしやすい社会になれば」と期待する。
同フェイスブックページでは今後、外国人を対象とした防災ツアーの様子などをリポートするほか、防災に関するメッセージを発信する予定。将来的には2020年の東京五輪・パラリンピックの開催を視野に、同市の魅力を世界に情報を発信するツールとしても検討するという。