町田の古民家ギャラリー「可喜庵」(町田市能ヶ谷町)で6月19日より、「シベリウスとフィンランドの建築家」展が開催される。主催は北欧建築・デザイン協会と可喜庵。
名曲「フィンランディア」で知られる作曲家シベリウスは後年、ラルス・ソンク設計の「アイノラの家」で過ごすとともに、北欧を中心に活躍した多くの芸術家・建築家たちと親交を深め、数々の作品を生み出した。
同展は、シベリウスを軸にアルヴァ・アアルト、エリエル・サーリネン、ラルス・ソンクの建築を写真で展示するもの。北欧建築・デザイン協会名誉会長の樋口清さんが「シベリウスとフィンランドの建築家との接点」を解説し、夏の家(コエ・タロ)、フィンランディアホール、イマトラの教会(以上、アアルト)、タンペレの大聖堂(ソンク)、ヴィトレスク(サーリネン)の写真20点や関係資料を展示する。
樋口さんは1918年東京生まれ。東京工業大学建築学科と東京大学フランス文学科を卒業。戦後、工学院大学建築学科を経て、東京大学教養学部教授、東京理科大学教授を歴任した。訳書にル・コルビュジェの「伽藍が白かったとき」「ユルバニスム」、ギーディオンの「現代建築の発展」(共訳)、著書に「アスプルンドの建築」「ライト・アールトへの旅」などがある。
開催時間は10時~17時。日曜休館。入場無料。今月24日まで。関連企画として21日18時から、樋口さんのスライド講演会「アスプルンドとアアルトの世界」が行われる。参加費は1,000円で予約が必要。申し込みは可喜庵(鈴木工務店内、担当=畑さん、TEL 042-735-5771)まで。
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