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相模原で「スーパーオープンスタジオ」 アトリエ23軒を一斉公開

古自動車修理工場を改装した「ピンプスタジオ」(八王子市北野町)。現在11人のメンバーでシェアし、制作スペースのほか、展示、交流スペースとして開いたスタジオを目指している。 ©Super Open Studio NETWORK

古自動車修理工場を改装した「ピンプスタジオ」(八王子市北野町)。現在11人のメンバーでシェアし、制作スペースのほか、展示、交流スペースとして開いたスタジオを目指している。 ©Super Open Studio NETWORK

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 100人を超える美術作家の制作現場を紹介する「スーパーオープンスタジオ」が10月10日に始まった。

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 美術大学が点在する相模原市・町田市・八王子市には、倉庫や空き家などを利用した若手作家グループのスタジオ(作品制作場)が数多く、市内にとどまらず全国の美術館やギャラリーの展覧会で活躍している。同企画は、それらのスタジオを一斉に公開し、地域の人々に向けて制作活動を公開するとともに、作家たちが相互に行き来し、その関係性をより深めることを目的とする。

 3年目の今回は、主催者がアートラボはしもと(相模原市)からアーティストによる運営組織「Super Open Studio NETWORK」に変わった。「運営組織が助成金を得て、作家主導で開催に至った。2年間でスタジオとアーティストの関係が深まってきた証のように思う」と同館美術専門員の瀧川織恵さん。

 期間中、23軒の共同スタジオ・100人を超える作家の制作現場を一般公開。全体のインフォメーションを兼ねる「アートラボはしもと」では関連企画「SOMETHINKS」を開催。参加スタジオから5人の作家が企画を持ち寄り、複数の展覧会や公開制作を行う。点在するアトリエを訪問するバスツアー、地域とスタジオの関係について考察するシンポジウム、ワークショップなど多彩な企画を予定する。

 「バスツアー、アーツ前橋とのコネクションなど作家自らが創作活動の延長線として同企画に取り組んでいる。アートラボの展示作品もクオリティーの高いものが集まった」と瀧川さん。「この機会にスタジオを巡っていただければ。美術館やギャラリーとはまた違う、この場所にしかない『現場』を味わえることでしょう」とも。

 開催時間は10時~18時。オープンのスケジュールは各スタジオによって異なる。水曜休館。観覧無料。11月1日まで。

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