プレナスなでしこリーグ1部・2部の入れ替え戦が12月5日、相模原ギオンスタジアムで行われ、ノジマステラ神奈川相模原は2対2でスペランツァFC大阪高槻と引き分けた。
ホームアンドアウェー方式で行われる1部9位スペランツァと2部2位ノジマとの入れ替え戦の第1戦。メインスタンドが満席になり、ハーフタイムに急きょバックスタンド席を開放した。観客者数は今季最多の2776人。
試合は序盤からキープ力と運動量で上回るノジマが中盤からパスをつなぎスペランツァを押し込む展開。スペランツァは縦パスからFW丸山桂里奈選手らがDFラインの裏を狙う。
ノジマ14分のゴールはオフサイド判定となるも、次々とチャンスを作り出す。しかし、先制したのはスペランツァ。34分、カウンターからロングパスに抜けだしたMF成宮唯選手がゴール右隅にシュートを決める。さらに41分、コーナーキックからDF佐藤楓選手が2点目。前半シュート8本のノジマに対し、わずか3本のスペランツァが2得点と効率的な攻撃で試合を折り返す。
後半、守備を固めるスペランツァに対し、「辛抱の時間」(ノジマ菅野将晃監督)が続くが77分、右コーナーキックからMF田中陽子選手が合わせたボールが相手選手に当たってオウンゴールとなる。勢いづいたノジマはアディショナルタイム、バックパスのミスを突いてDF長澤まどか選手が同点弾。劇的な幕切れにスタジアムが大歓声に包まれた。
「諦めなければチャンスがくると思っていた」と長澤選手。「追い上げる形で同点にしたことは次戦に向けて自分たちの力になる。第2戦は今日以上に厳しい戦いになるが、自分と仲間の力を信じて勝利に向かいたい」と菅野監督。
入れ替え戦の第2戦は12月12日、高槻市萩谷総合公園サッカー場で行われる。