元日本代表GKの川口能活選手が1月21日、SC相模原のトレーニングに初参加した。「必要とされるチームでチャレンジしたい」など、出場機会を求めてJ3チームに加入した思いを語った。
アトランタオリンピック「マイアミの奇跡」、W杯フランス大会予選「ジョホールバルの歓喜」など日本のサッカー史に残る試合で活躍した川口選手は40歳。昨シーズンはプロ入り後初という足の故障で長期離脱。最終戦でスタメン出場を果たすも、契約満了でFC岐阜を退団していた。
「重良さん(SC相模原代表)に退団後すぐに声を掛けてもらった。チームが決まらない状況を長く続けたくなかった。試合に出てプレーしたいという欲求があり、家族に相談して決めた」(川口選手)。
望月重良代表からのオファーは2度目という。「中学時代に重良さんに清商(清水商業高校)に誘ってもらい、飛躍できた。今度も何か得られれば」と期待を寄せる。
練習前の挨拶では「緊張した」と明かすも、高校の先輩でプライベートでも親しくしているという薩川了洋監督、同じく後輩の井上平選手がいることと、「選手が声を掛けてくれたので、徐々にリラックスして練習できた」という。
トレーニングでは、入念なジョギングやキャッチングなどのメニューをこなし、時折、笑顔を見せていた。「人工芝なので様子を見ながら、徐々にコンディションを上げていきたい」と川口選手。
「若い選手が多いチームという印象。選手の特徴をつかみながら、経験を生かしてチームの力になりたい。清商の先輩である代表、監督のためにも自分がやれることを精一杯やりたい」「ピッチに立てば40歳という年齢は関係ない。試合に対する姿勢、モチベーションは今も変わらない」などと話し、試合出場に意欲を見せた。