相模原で「わたしはあなたが理解できない展」-美大生が自主企画

柴田真梨子さん(女子美術大学)の出展作品「好気分」

柴田真梨子さん(女子美術大学)の出展作品「好気分」

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 相模原市民ギャラリー(相模原市相模原1、TEL 042-776-1262)で8月2日より、美大生企画展「わたしはあなたが理解できない展-そこから始まるコミュニケーション」が開催されている。

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 今年で4回目となる同展は、相模原市民ギャラリーのエキシビション・プログラムとして行うもので、多摩美術大学、武蔵野美術大学、女子美術大学から6人の学生が参加し、1年かけて企画を練った。昨年の来場者数は1942人。

 同展のテーマについて、学生スタッフの増田翠さんは「『わたしはあなたが理解できない』という言葉は、他人の意見に同調するのではなく、自分の本音を言うための決意の言葉」と説明する。

 「人とコミュニケーションする中で、自分の意見を否定されることが怖くて、他人の意見を否定するのも怖くて、いつしか自分の言いたいことを飲み込んでいた。自分の言いたいことを飲み込んでしまっていたらアートは成り立たない。人間関係が希薄化した世の中で、アートをつくる時の気持ちを忘れてはいけないのではないかと思った。それで、現代のコミュニケーションを展覧会のテーマにした」(同)。

 出展作家の所属大学は、女子美術大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学、東京藝術大学、日本大学藝術学部、早稲田大学。学生スタッフが大学の芸術祭やギャラリー展示などの出展作家から10組を選定した。展示作品は絵画、写真、映像、パフォーマンスなど26点。

 増田さんは「展覧会を作る過程で、自分の意見を話す行為の大事さに気付くことができた。自分の思っていることを言い合うことでしか生まれない、人との深い関わり合い方があるのではないかと私たちは思っている。ここから本音を言い合うコミュニケーションが始まれば」と期待する。

 開催時間は10時~19時。水曜休館。今月24日まで。観覧無料。関連プログラムとして23日・24日、作品トークバトルや早稲田大学モダンダンスクラブのパフォーマンスなどを行う。

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