非営利の任意団体「NPO S・P・B」(町田市原町田1、TEL 042-710-3355)が町田市内で実施する、30歳以上の独身対象「出会い・交流パーティー」に30~40歳代女性の参加申込みが増えている。
8月31日に町田市文化交流センター(原町田4)で行われた同パーティーには、30~40歳代=16人、50~60歳代=9人の計25人が参加。男女の割合はほぼ同じ。同団体事務局長の後藤幸喜さんは「今回は40歳代の女性の申込みが多く、早期に定員に達した。女性の新規参加者が増加傾向。最近の『婚活』ブームの影響もあるかもしれない」と話す。
パーティーは、「3~4分程度の1対1の会話」から始まり、「気に入った相手とフリートーク」「気に入った相手の名札番号をメッセージカードに記入、主催者へ提出」へと進む。カップルが成立した場合は、主催者が個別に連絡先を伝える。
参加者の年収や職業などを書き込んだプロフィールカードは配布しない。「恋人マッチングサービスのように一方的な好みを伝えて『この指とまれ』方式は、条件が合わないと出会いにつながらない。まず、相手と実際に会わないとなにも始まらない。『遠くの誰かより近くのあの人』、出会いは近くにあるもの」(後藤さん)
1回のパーティーで1~2組のカップルが成立する。「参加がきっかけで異性に対する意識が変わり、別の場所でパートナーが見つかったという話も聞く。パーティーには『結婚はもう無理』とあきらめかけている人に参加していただきたい」(同)。
パーティーの参加費は、初回が男性6,000円、女性4,000円。2回目以降は会員登録が必要で、登録料5.000円、年会費(男性10,000円、女性5,000円)。「30歳以上の独身」「男性は仕事に従事し、安定した収入のあること」「公的身分証明書の提示」などの入会条件を設ける。
30代男性会員は「結婚情報サービス業者と較べて安価。パーティーの手作り感が気に入っている」と話す。
「NPO S・P・B」は、2007年11月1日設立。「生涯を共に過ごせるパートナー選び」を提案し、未婚化・晩婚化などの改善につなげることを目的として、同パーティーを毎月、町田市と横浜市で開催する。「結婚支援に力を入れている自治体も増えてきたが、柔軟性・満足度のある効果的なサービス提供が課題。自治体に代わりNPOなどが『お見合い・カップリングパーティー』を主催するケースが注目を浴びている」(同)。
同団体は、年内には特定非営利活動法人の認可申請を行う予定。「結婚支援を考えている自治体や企業との連携もできれば」(同)と意気込みをみせる。