町田市の菅原神社(町田市本町田)で12月31日、来年の干支「丙午(ひのえうま)」を描いた大絵馬が設置された。
大絵馬を手がけたのは、画家の林絵美さん。同神社での干支絵馬制作は今年で10年目を迎える。2026年の干支である「丙(ひのえ)」にはエネルギーが最高潮に達する、あるいは変革といった意味がある。林さんは「前向きな絵にしたい」と、馬が走り出す直前の、エネルギーを溜めて一歩を踏み出す瞬間を描き出した。
図柄は、宮司らと相談して「新春にふさわしく縁起が良い」とされる白馬に決定。馬の体から立ち上る熱気や、力強く蹴り上げる砂煙を表現し、生命力あふれる作品に仕上げた。過去の辰年や巳年に比べ、今回はより写実的な描写にこだわったという。
設置を終えた林さんは「今年は個展や仕事で各地を回り、まさに駆け抜けた一年だった。一年の締めくくりに絵馬を描くことがルーティンとなり、身が引き締まる。来年も馬のように駆け抜けたい」と抱負を語る。
大絵馬は神楽殿前に1年間掲出される。正月三が日は多くの参拝客で賑わう見込み。