青山学院大学は5月14日、「iPhone(アイフォーン)3G」を社会情報学部(相模原市淵野辺5)に在学するすべての学生に配布すると発表した。この規模の大学教育・研究への導入は日本初の試みという。
試みは、青山学院大学とソフトバンクモバイル、ソフトバンクテレコムが締結した基本協定に基づくもの。基本協定ではiPhoneを通じて、モバイル・ネット社会やユビキタス・コンピューティング、知識情報社会について、共同で研究・教育するとしている。
同学部は、今後の知識情報社会に向けて、モバイル・ネット社会に通用するアプリケーションやシステム、ライフスタイルなどを広く提案し、それを担える人材の育成に力を入れるため、社会情報学部に在学するすべての学生にiPhoneを配布。当初は約550台の導入だが、完成年次には教職員を合わせて1,000台規模の導入となる。
具体的な活用方法は、同大学のメールシステムやグループウエアと連携した、授業資料や教材の配布、出席管理、ミニテスト、授業収録放送など。グループワークを多用する授業などで同一通信事業者による費用軽減やコミュニケーション活性化を期待する。
低学年の学生に対しては、iPhone、iPod touch向けアプリケーションのダウンロードサービス「App Store」を活用するほか、学部の授業内で学習理解に有益なサイトやアプリケーションを提供し、学内でもさまざまな情報を交換する場を提供する。
高学年の学生に対しては、モバイル・ネット社会を構築するサイトやアプリケーションシステムの研究・開発により、将来的にアイデアや開発を世界マーケットに流通させることを目指す。