日本フットボールリーグ(JFL)前期第2節が3月21日、町田市立陸上競技場で行われ、FC町田ゼルビアはMIOびわこ草津に2対0(前半1対0)で勝利した。観客数は過去最高の4,993人。試合前、競技場周辺は駐車待ちの車列が数百メートルに渡り、スタンドの入場券は売り切れ、屋台には長い行列。ホーム開幕戦を見ようと大勢の観客が同競技場に詰め掛けた。
昨年王者のSAGAWA SHIGA FCに前節、1対1で引き分けたゼルビア。対戦相手の草津は前節に5得点した強力な攻撃陣を擁するチーム。
前半序盤は中盤での素早いチェックで互いに決定機を作らせない一進一退の攻防。30分、右サイドでロングフィードを受けたFW勝又慶典選手が持ち前のスピードを生かして相手DFを抜き去ると中央のFW木島良輔選手にパス。2人のDFに詰められながらもゴール左隅にシュートを決めて先制。
後半49分には、右サイドで勝又選手と木島選手がパスをつなぎ、中央のMF星大輔選手にラストパス。これを落ち着いて決めて追加点。この後もゼルビアが試合を優勢に進め、ホーム開幕戦を勝利で飾った。
試合後、ゼルビアの相馬直樹監督は「良いゲームができた。もう少しゴールが欲しかったが、前節よりも自分たちの時間が長くとれた。(監督としての初勝利について)夜になれば喜びがわいてくるかも。チャンピオンを目指して一つひとつ勝利を重ねていきたい」と話す。
町田市出身の星選手は「絶対に勝たなければいけない試合に勝てて良かった。試合前、会場入りするときに、競技場の盛り上がりを感じた。プレー中にも声援が耳に届いた。『町田に帰ってきて良かった』と思った」と振り返る。木島選手は「(得点シーンについて)いつもは1人でシュートしてしまう勝又選手から良いパスがきた。(GKとの1対1のシーンについて)あまりに余裕がありすぎて遊び心が出てしまった。すいません、次は決めます(笑)」と意気込みをみせる。
次の公式戦は3月27日、町田市立陸上競技場で今季加入のツエーゲン金沢を迎え撃つ。キックオフは14時。当日は、小田急線鶴川駅と原町田大通り沿いから同競技場までの無料バスを運行する。