町田市商店会連合会は12月10日、IC乗車券「PASMO」「Suica」を使い、「商店街での買い物」と「ポイントカード」が併用できるサービス「すき・まちPOINT」をスタートした。
同システムは、利用者が手持ちの「PASMO」「Suica」の番号を加盟店で登録すると買い物や飲食100円ごとに1ポイント(=1円)が貯まる仕組み。「PASMO」「Suica」を持っていない利用者は同連合会が発行する「すき・まちPOINT」カードを利用する。
同商店会連合会は37商店会1,300店舗が加盟。数年前から商店会ポイントカードの導入を検討してきたが、IC乗車券が普及してきたことから、パスモを利用した「ポイントカードシステム」と「パスモ電子マネー」の導入を決めた。行政単位の商店会連合会による導入は全国初のケースとなる。
スタート時の加盟店は43店舗。加盟店を順次拡大する予定。同商店会連合会関係者は「地域のボランティアやエコを切り口としたポイントの付与など、地域ぐるみのカードとしても活用していきたい。加盟店は毎月3,150円の加盟金を支払うが、蓄積データを各店で分析・活用して売上拡大を図ることができる。今後は分析手法のセミナーなども開催し、商店街の発展にも寄与したい」と意気込む。
「すき・まちPOINT」に加盟した洋装店のオーナーは「小規模な店舗がポイントカードシステムを単独で導入することはできない。ポイント付与が顧客の囲い込みにつながれば」と期待する。
同システムの加盟店開拓・管理事業者は小田急電鉄。同社は駅構内店舗を中心に「パスモ電子マネー」の展開を行ってきたが、今後は利用できる施設を沿線に順次拡大していく予定。
すき・まちPOINT