日本フットボールリーグ(JFL)後期第13節が10月31日、西が丘サッカー場(東京都北区)で行われ、FC町田ゼルビアは横河武蔵野FCに1対2(前半0対1)で敗れた。観客数は1,411人。
町田と武蔵野による「南北多摩合戦」の過去の対戦成績はゼルビアの1勝2敗。前期はゼルビアが試合終了間際の劇的ゴールで初勝利を挙げている。今節は、中盤の要であるキャプテンの柳崎祥兵選手が出場停止に。相馬直樹監督は、中盤に鈴木崇文選手と大前博行選手を起用した。
試合序盤はゼルビアが主導権を握る。前線でパスをつなぐと、選手が積極的に前線に飛び出し武蔵野ゴールに迫る。しかし8分、武蔵野がショートカウンターで左サイドからのクロスに冨岡大吾選手が頭で合わせて先制。そのままペースを掴むと前線からの組織的な守備でゼルビアのパスをブロック。ロングパスで両サイドを広く使い攻撃の起点を作る。
後半は、ゼルビアが攻勢に転じるが、フィニッシュまで至らず硬直状態に。しかし、後半33分、FW木島良輔選手が個人技で打開する。左サイドコーナー付近でボールをキープするとドリブルで相手選手を引きはがし、右足でロングシュート。ボールはスライドしながら右サイドのゴールネットに突き刺さる。
同点ゴールで勢いづいたゼルビアはさらに武蔵野ゴールに迫る。しかし、後半アディショナルタイム、GK吉田宗弘選手のこぼれ球を武蔵野の金守貴紀選手に押し込まれて失点。その後、セルビアはFKのチャンスを得るも、相手GKのファインセーブに防がれ、試合終了。前期同様の劇的な幕切れとなった。今節は上位チームが軒並み敗れたため、ゼルビアは2位をキープした。
次の公式戦は11月6日、松本平広域公園総合競技場アルウィン(松本市)でJリーグ予備審査を条件付きで通過した6位の松本山雅FCと対戦する。