町田えびね苑(町田市本町田)はエビネの開花時期となる4月21日、期間限定で開園する。
エビネは、ラン科エビネ属の多年草。美しい花を咲かせる種も多く、観賞用の栽培も盛ん。日本産のエビネ属の多くはレッドデータブックで絶滅危惧種などに指定されている。
同苑は1987年度~1988年度にかけて林内と苑路の整備を行い、1989年に開園。自生種のジエビネのほかキエビネ、タカネエビネ、ヒゴエビネ、ヒゼンエビネ、キリシマエビネ約3万株が群生する。深い木立に覆われて昼間でも薄暗い苑内には、もともとジエビネが多く自生していたという。
約2週間の開園期間中、林の中に網の目のように設置された散策路をたどって花を楽しむことができる。散策だけでなく、木漏れ日の中のエビネを撮影する人も多い。昨年は約 7,000人が来園した。
クマガイソウ、クリンソウ、ユキモチソウなどの野草も観賞できる。町田市公園緑地課の林さんは「エビネ、クマガイソウともにまだ開花していない。例年よりも1週間くらい開花が遅く、見頃は29日~5日くらいになりそう」と話す。
開園時間は8時30分~16時。入園料は、大人=300円、小中高生=100円。ホームページで割引券をプリントできる。5月8日まで。