シンガー・ソングライター、タラ・ジェイン・オニール（Tara Jane O'Neil）さんと二階堂和美さんの公演「しょかでら」が6月25日、「簗田寺（りょうでんじ）」（町田市忠生2）で行われる。

　5月15日発売の共作アルバム「タラとニカ」を記念して行われる同公演。東京公演は簗田寺のみ。「2人にとって縁の深い場所を回るツアー。ニカさんの暮らす広島への念願の初訪問を皮切りに、『タラとニカ』を録音した神戸の旧グッゲンハイム邸、タラさんお気に入りの街、京都、そして何度かステージをシェアした地上の楽園、町田の簗田寺」と話すのは、招聘（しょうへい）元のSweet Dreams代表、福田教雄さん。

　タラさんは、米ケンタッキー州ルイビルで1990年代初頭からポスト・ロックバンド「ロダン」のベーシストとして活動開始。バンド解散後も、幾つかのバンドのメンバーとして活動しながら、憂いのあるシンガー・ソングライターとして2000年よりソロ活動を開始。現在までに6枚のオリジナル・アルバムを発表している。

　二階堂さんは広島県大竹市在住。90年代中ごろからギターと声を中心とした音楽活動を始める。あらゆる感情の振れ幅を表現してしまう歌声、全身から音楽を紡ぎ出すようなステージングで邦楽・洋楽を問わず、幅広いファンの支持を得ている。

　「2人の共演は神秘的なミニマル音楽のようで、とても身近で親密。小さな女の子が何かのごっこ遊びに没頭しているような風景を思わせる。見守るお客さんも同じ部屋で一緒に遊んでいるように思っていただけるはず。タラはいつものように小さなパーカッションを用意してお客さんを巻き込もうとするかも」

　簗田寺は閑静な森と豊かなわき水に恵まれた曹洞宗寺院。「渋谷のベジタリアン・レストランのなぎ食堂の出張フード・サービスもあるので、本堂を出たり入ったり、のんびりと過ごしていただければ」

　開場は17時。チケット（ワンドリンク付き）は、前売り＝3,000円、当日＝3,500円。