有機栽培に取り組む日本の農家は0.4%と、ヨーロッパ(40%以上)に較べて圧倒的に少ない。町田市小山町で、遊休農地を活用した無農薬野菜の栽培に取り組む「おおるりファーム」の青木瑠璃さんが、日々の奮闘と収穫の喜びを伝える連載コラム。
みなさま、元気でお過ごしですか?私はコロナの自粛で、喜びも悲しみも半分になってしまったようです。特にひどいことは起きていないけれど、楽しいかって言われると微妙で、懇親会ができていた頃が遠い昔のように感じています。いろいろな人に会うと、時には頭にくることもあるけれど、感動することもありました。
それがなくなっちゃったんですよね。出かけるのや宴会が平気な人?もしかしたらいるのかもしれないけれど、私はそこまで気が大きくはないので、どこにも行かないな~。この生活、慣れてはきたけれど、どこまで続くのかと思いますね。これから暑くなるとマスクも嫌だなぁ!!
さて、本題です。2月から雪が降らなかったので、前回宣言した野菜のビニールトンネル栽培は絶好調です。山東菜、カブ、ルッコラ、大根などが元気に育っています。今月は雨が適度に降ったのと暖かさが手伝って、野菜は元気に育っています!良かった。たまには、こういう事もないとね。
日本政府が最近打ち出した野菜に関する政策は、2050年までに有機農産物の生産を現在の0.5パーセントから25パーセントにするそうです。具体的な戦略は何も決まっていないようですが。
本当にそうなれば素晴らしいと思うのですが、現場の意見を聞いているのかな。政治家さんはその頃生きていないからいい加減に目標を設定しているのかな、と現場で野菜を作っている私は思います。
一つ目には、前にも言ったかもしれませんが、日本人の虫に対する寛容に成功する必要があります。私も農業をやる前、たまたまスーパーで買った小松菜に大量の虫(アブラムシ)がいて、捨ててしまった人なのです。今まで日本野菜に虫がいなくなるように農薬を撒いていたのですから、農薬を撒かない以上、少しの虫はいますよね。そういうのを許せる人が増えないと難しいです。
二つ目には、農薬を使った野菜と農薬を使わない野菜は、「ただ使っていないだけでしょ!」という方がいるのですが、適切な肥料をやり、虫を最小限にしても被害があり収穫不能になることがたまにあります。つまり、農薬を使わないことで収量は安定せず、野菜の価格は高騰します。これだと、持っているお金が少ない人は今より野菜を食べられなくなってしまいます。
三つ目は、本当に実現できるのですか?疑惑です。農薬も、除草剤も、製薬会社などの利権のドロドロとした裏側があるわけです。農家の人が使わなくなったら当然儲かりません。外国で余った除草剤は今、日本に大量に流れ込み、ホームセンターで売られています。私は西洋信者ではないけれど、ネオニコチノイド系農薬(ミツバチが死んでしまうやつです)は西欧の国で禁止が始まっています。
振り返って日本は農薬の規制緩和を続けています。それで、2050年に有機農産物25パーセントはどうやったら実現できるのでしょう。かなり怪しい話だと思いませんか?
私は、野菜を作って9年目になり、農薬に支えられている野菜もわかってきました。いちご、とうもろこしは虫に食われすぎてやめます。
私が一番良いと思っていることは、プランター1つでもいいから、みんなが少しづつ野菜を作ることです。それは安全だし、虫が来ても寛容になれるからです!
写真は、雪が降らなかったので、トンネルですくすく育った山東菜。
凍ってチリチリになり、鳥に食べられて葉っぱが半分になったのに復活したキャベツです。
キャベツ、丈夫で感動しました!!
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