開幕戦のピッチでキャプテンマークを巻いていた李漢宰(リ・ハンジェ)選手に少し驚きました。今季からの新加入で、しかも別メニューでチームに合流した選手だったからです。
「監督から『(キャプテン)どうだ?』と聞かれて、断る理由はなかったし、自分もやりたかったのですごく嬉しかったです。口でどうのより背中で語れる、信頼されるキャプテンになりたいです」
第6節終了現在の順位は首位。どの試合でも抜群のキャプテンシーを発揮しているハンジェ選手の頼もしさに今ではすっかりハマっています。そして、相馬監督の選手を見る目にも改めて惚れ惚れしています。真面目な監督と真面目なキャプテンの相性は相当よかったんでしょうね。
真面目ですよね?
「はい、真面目です。真面目過ぎても面白くないだろうけど、サッカーに対しては非常に真面目に取り組んでいます。サッカーがなければ人生楽しくないですからね」
不真面目だなと思うところは?
「ないです。サッカー以外の部分も真面目だから僕は全部真面目で出来てるんじゃないでしょうか」
真面目ですよね?と聞いて「はい、真面目です」と真顔で答える人は間違いなく真面目だ。なんだかすごくスッキリしました(笑)
時々、仲のいい選手や若い選手と決起集会を開いているそうです。
「以前のチームでは、家に招いて一緒にごはんを食べていました。ゼルビアでも近いうちにやりたいですね。サッカーに繋がるようにいいコミュニケーションをとりたいです。妻には負担をかけてますけど(笑)」
奥様の話がでた時に笑顔がこぼれました。
「町田には美味しい食べ物がたくさんあるようなので、子供や家族のためにケーキとか和菓子とかをこまめにチェックしたいと思います」
家族に対しての優しい真面目さに好感が持てました。
「個人としてもチームとしても目標は、J2昇格。そして、昇格した後もしっかりと戦えるようにこの先もチーム一丸となって突き進みます。野津田のピッチでサポーターの皆さんの前で試合が出来ることにいつも感謝しています」
サポーターの皆さんに対しての熱い真面目さにも好感が持てました。以前、相馬監督が「真面目にコツコツやっている方にボールは必ず転がってくる」と話していましたが、そうだとしたらこの先もずっとハンジェ選手の足元にボールはあるでしょう。毎試合、声をからしているハンジェ選手。今はまだ背中で語れる憧れのキャプテン像じゃないかもしれませんが(笑)、十分信頼されているキャプテンです。