アメリカンフットボール・X1リーグ、セカンドステージ最終戦が11月20日に行われ、ノジマ相模原ライズは鹿島ディアーズを27対20で下し、ファイナルステージ進出を決めた。
セカンドステージ初戦でアズワンブラックイーグルス(西地区3位)に35対7で勝利したノジマ。ファイナルステージ進出を懸けて戦う鹿島ディアーズは東地区1位の強豪。ノジマのトップリーグ復帰戦となった春の試合では14対34で敗戦。「現状は結果通りの実力」(ノジマの伊倉キャプテン)と認めざるを得ないほどの実力差があった。ファーストステージの厳しい試合を勝ち抜け、勝負強さを身に付けたノジマ。鹿島との再戦でその成長が試されることになった。
前日までの豪雨が嘘のように晴れ、強烈な日差しが横浜スタジアムのフィールドに降り注ぐ中、試合開始。第1クオーター、鹿島はキックオフリターン後、次々とパスを通してノジマ陣内に攻め込み、フィールドゴールで先制する。
直後の攻撃でノジマは42ヤードのパスを成功させてエンドゾーンまで残り1ヤードに迫り、4thダウンギャンブルを仕掛けるが、鹿島の堅いディフェンスに阻まれる。しかし11分にP出澤選手が44ヤードのフィールドゴールを成功させて同点とする。
第2クオーターの最初の攻撃、鹿島にパスインターセプトを許すが、ノジマのディフェンスが粘りの守備で得点を許さない。するとRB杉原選手のランでタッチダウン。さらに出澤選手が2本目のフィールドゴールを決めて13対3のリードで折り返す。
第3クオーターは両チームとも無得点。第4クオーター、鹿島が猛攻をみせる。2つのタッチダウンで3点差に詰め寄る。さらにフリーキックでノジマのミスを誘って攻撃権を奪うと、フィールドゴールを決め、残り11秒で同点に追いつく。
試合はタイブレークシステムの延長戦に突入。先攻のノジマはQB木下選手が自らボールを持ち込み9ヤード獲得すると、最後はRB杉原選手がタッチダウン。TPも決めて7点先取。ノジマ側スタンドから大声援が沸き上がるなか、ディフェンスが気迫のプレーで後攻の鹿島を圧倒。最後はDB北村選手がパスをインターセプトし、劇的な勝利を収めた。
試合後、伊倉キャプテンはスタンドの観客に向け、「皆さんの声援を受けて、残り1ヤードの最後のタッチダウンを決めることができた。われわれの目標は日本一。ファイナルステージに向けて精進していく。次の試合も応援してほしい」と呼び掛けた。
試合の結果、富士通フロンティアーズ(Aブロック1位)、オービックシーガルズ(Bブロック1位)、ノジマ相模原ライズ(Cブロック1位)、鹿島ディアーズ(ワイルドカード)の4チームがファイナルステージへの出場を決めた。横浜スタジアムで12月4日に開催される。決勝戦のJAPAN X BOWLは12月19日、東京ドーム。