町田ゼルビア、「J2昇格」ほぼ確定-来週ホームで最終戦

シュートを決めてベンチに駆け寄る酒井選手(右から4番目)ら。

シュートを決めてベンチに駆け寄る酒井選手(右から4番目)ら。

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 FC町田ゼルビアは12月4日のJFL公式戦でアルテ高崎に1対0(前半0対0)で勝利し、来季からのJ2昇格をほぼ確定した。

試合後、選手に胴上げされるポポヴィッチ監督

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 4位のゼルビアが自力でJ昇格を決めるためには残り2試合の勝利が必要だったが、5位のV・ファーレン長崎が敗れたため、次節にゼルビアが負けて長崎と勝ち点で並んでも、得失点差を「14」と大きくリードしていることから、最後のJ2昇格条件である「4位以内」をほぼ確実とした。

 先週末、ホームで良いところなく負けた相手との2連戦。乾燥した冷たい強風「赤城おろし」が吹き下ろすアウェー、高崎市浜川競技場にはリベンジとJ2昇格を願う大勢のサポーターが訪れ、ホームゲームのような雰囲気をつくった。

 試合は、強風と荒れたピッチコンディションで両チームとも思うようなパス回しができない。後半、高崎は追い風を生かしてゼルビアゴールに迫り、決定的なシュートを立て続けに放つが、ゼルビアは体を張ったディフェンスで得点を許さない。すると終了間際の43分、右コーナーキックをDF田代真一選手がヘディングシュート。ボールがポストに跳ね返ったところをMF酒井良選手が左足で押し込み、1対0で勝利した。

 試合後、ゼルビアの選手らはポポヴィッチ監督や唐井GM、下川社長、守屋代表らを胴上げし、サポーターと喜びを分かち合った。

 ポポヴィッチ監督は「今日の勝利で4位以上に限りなく近づいた。町田の子どもたちは、今、ゼルビアに所属する選手たちの名前をいつまでも忘れないだろう。まだ、完全には決まっていないが、私たちは歴史を作った。残る1試合、最後の戦いに向けて最高の準備をしたいと思う」と話す。

 酒井良選手は「グラウンド状態と強風で自分たちのサッカーができなかったが、チャンスは必ず来ると信じて、がまん強く戦うことができた。(J2昇格について)また本決まりではないので実感はわかない。ただ、スクールやジュニアユースの子どもたちから『Jに行ってね』と言われたことを思い出す。彼らはJクラブの下部組織に所属することになる。自分たちの人生だけでなく、子どもたちの人生にも関わることだと思う。(私ができなかった)町田でJリーガーになるという夢が現実になる」と話す。

 次の試合は12月11日の今季最終戦。町田市立陸上競技場でカマタマーレ讃岐と対戦する。13時キックオフ。

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