NPO法人「シンギング・エンジェルス」(町田市小川)は12月18日、町田街道沿いに自然派ランチカフェ「サラデコ食堂」(小川、TEL 042-788-1532)をオープンした。
音楽やアートを通して、子どもの想像力を培い、創造力を育てる活動を行う同NPO。カフェ運営は同NPO理事の八幡弘之さんと岩橋麻男さんが東北大震災後、「子どもたちにどんな時代も力強く生き抜いてほしい」と始めたプロジェクトの一環。
八幡さんはぴあ創設に参画、プロデューサーとして20年間、音楽や映画などをプロデュース。「BOOFOOWOO(ブーフーウー)」社長の岩橋さんは子ども服ブランドをメーンに全国41店舗を展開するほか、インドや東北被災地の学校でチャリティーや染色ワークショップなど子どもの支援活動を行っている。
ブーフーウー本社1階のショールームを利用した店舗はユニバーサルデザインで、障害者や乳幼児連れの家族にも対応。店舗面積は約45坪。席数は38席。インテリアは趣旨に賛同するクリエーターが、サープラスやピーター・マックスのポスターといったビンテージの一点物、作品性の高い生活雑貨、インテリアなどを提供、一部販売する。オープンキッチンに面して遊戯スペースを設け、子どもでも楽しめるデザイン関係の洋書を本棚に多数並べる。
「幅広い分野の30人以上の方々が店作りに参加してくれた。会社単独で店を開こうとしたらこれだけの協力は得られなかったかも」と岩橋さん。
店名は「サラダでエコ」の意味を込め、地元の食材を中心に安心して楽しめるランチを提案する。コンセプトは「町の食堂」。主なメニューは日替わりランチセット(1,050円)、オーガニックスイーツ(420円)、ドリンク各種(210円~)など。マクロビオティックにも対応する。
オープニングイベントでは、有機野菜農家らが出店するマルシェ、天然染料のワークショップ、半農半歌手活動を続けるYaeさん、町田在住パーカッショニストのTAKEOさんのコンサートなどが行われた。岩橋さんは「今後もマルシェやマクロビオティックの料理教室、ワークショップなどを開く予定。来年春には子どもたちがたくさんの音楽やアート、カルチャーに出会える場所をつくる。食とアート、本物を選べる大人になってほしい。ここで子どもたちを育てていければ」と抱負を明かす。
営業時間は11時30分~16時30分。水曜定休。
※現在一時休業中。リニューアルオープンは2012年8月の予定。