相模原市は5月29日、7年60億キロメートルの長旅の末、2010年に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の帰還日6月13日を「はやぶさの日」に制定したと発表した。
今年で友好交流25周年を迎える宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設がある4市2町で組織する「銀河連邦」(相模原市、能代市、大船渡市、佐久市、肝付町、大樹町)が、「はやぶさ」の開発、運用に関わった人々の「諦めない心」「努力する心」を全国に伝え続けていこうと、日本記念日協会に登録した。
帰還記念日イベントとして同13日、東京国立近代美術館フィルムセンター相模原分館(相模原市中央区高根3)で、映画「はやぶさ 遥かなる帰還」の上映、はやぶさ2プロジェクトマネジャー吉川真JAXA准教授による講演、JAXA見学ツアーをセットにしたイベントを開催。定員は180組360人で相模原市コールセンター(TEL 042-770-7777)への申し込みが必要。締め切りは6月5日17時。
市立博物館(同)でもプラネタリウムのドームを利用した全天周映画「HAYABUSA」帰還バージョンの特別上映を無料で実施。JAXAの協力で「はやぶさ」に搭載されたサンプラーホーン(試料回収装置)の試作機やマイクロ波イオンエンジン開発初号機の展示など、「研究者の創意工夫による開発の歴史を感じることができる」展示になる予定。特別上映の定員は210人で当日9時30分から整理券を配布する。