
プロサッカー選手に関わる八百長やソーシャルメディアの問題を学ぶ講座が9月5日に行われ、FC町田ゼルビアのトップチーム選手が受講した。
同講座は選手会のコンプライアンスやJリーグ全体の危機管理が目的。近年、ヨーロッパで大きな問題になっているという八百長の事例、ツイッターやフェイスブックの影響力、プロ選手としての心構えについてJリーグ担当者が解説した。
インターネットを使って賭けをする「オンラインベッティング」と呼ばれるサービスが急速に広がるなか、スポーツベッティングの約90%がサッカー関連。サッカーで生み出される30兆円を大きく超える約40兆円が賭けで動いているという。海外のオンラインベッティングでは、JリーグやJFLも賭けの対象となっていることから、「試合結果に関わるJリーガーにとっても身近な問題。八百長を持ちかけられたら、きっぱりと断り、クラブやJリーグに相談してほしい」と呼びかける。
「八百長に加担していると思われてしまうような発言にも注意すべき」と同担当者。ツイッターなどで公式発表前に出場選手がわかるような情報を発信をしないように呼びかけ、「言葉は自分の世界観を表すツール。オープンなメディアの使い方に気をつけてほしい」と締めくくった。
ツイッターやブログで情報を発信している酒井良選手は「試合の情報は出さないなど内容は気をつけている。判断が難しいところだが、ギリギリの発言や(家庭菜園の様子など)普段の姿もサポーターは楽しみにしていると思う。コメントを貰うことも多く、返したほうが良いとも思うが、あえてコメントは返さないようにしている」と話す。