町田市は3月26日、「(仮称)国際工芸美術館」の整備に関する基本計画案を公表し、建設候補地を明らかにした。
候補地は芹ヶ谷公園(町田市原町田5)内の市立国際版画美術館の北側隣接地。現在は斜面緑地となっている。新しい美術館の建設と合わせて町田駅方面からのアクセス路と公園との高低差をエレベーターでつなぎ、公園利用者の利便性も向上させる。
建築面積は約3000平方メートル。市立博物館所蔵の全国有数のコレクションであるガラス、東南アジア陶磁、大津絵など美術工芸部門の資料を展示する500平方メートルの展示エリア、体験工房、アートライブラリー、ホール・カフェ・ショップ、調査研究や収集保存エリアなどの諸室を配置する。来館者数の目標は版画美術館と同じ年10万人。
施設オープンは当初2018年度を予定していたが、基本計画案では具体的な数字は明記されていない。「予算などの関係で2018年度にオープンできるかもしれないが、延びるかもしれない」と市担当者。今後、設計者の選定方法などを検討するという。
現在、基本計画案についての意見を募集している。案は市ホームページや市役所、各市民センター、図書館などで閲覧できる。意見募集の期限は4月25日。