国土交通省とNEXCO中日本は7月9日、圏央道「相模原愛川IC~高尾山IC」開通後1週間の交通量を発表した。混雑緩和が期待された相模原市内の国道129号は開通前から6%減少したが、国道16号は変化がなかった。
圏央道に並行する国道16号の交通量は、八王子市内の打越~大和田4では9%減少(4万3400台→3万9300台)したが、相模原市内の淵野辺交差点では4万2300台のまま。「現時点では変化がなく、転換は限定的」(国土交通省、NEXCO中日本)。
淵野辺交差点は国道16号と町田市~上溝を結ぶ県道57号が交差。主要な生活道路として市民に利用されている。
一方、国道129号は6%減(4万6700台→4万4000台)、都内の環状8号(世田谷~杉並区)は5%減(6万5800台→6万2800台)。渋滞緩和に向けた効果が確認された。
開通区間の交通量は1日平均3万4000台。これまで開通していた隣接区間(圏央厚木IC~相模原愛川IC間、圏央厚木IC~相模原愛川IC間)の交通量は大幅に増加。圏央道で繋がった東名高速道路・関越自動車道はやや減少、中央自動車道はやや増加。「開通に伴い、安定的な配送など物流への効果や、開通を契機とした新たな観光ルートの企画など観光面での効果も現れ始めている」という。