はやぶさ2の組み立てが行われたJAXA相模原キャンパスの地元・淵野辺で12月3日、パブリックビューイングが開かれ、大勢の市民が打ち上げを見守った。
悪天候により当初予定から2回の延期で迎えた。打ち上げ10秒前、参加者らは一緒にカウントダウンを始め、H2Aロケットがリフトオフすると旗を振ってはやぶさ2の出発を見送った。会場では、はやぶさグッズの販売や「宙ガール」篠原ともえさんの応援メッセージが流されたほか、はやぶさ君やサガミリオン、てるて姫がイベントを盛り上げた。
地元商店街の茅明夫理事長は「大勢の人と打ち上げの瞬間を迎えることができてよかった」と顔をほころばせた。打ち上げの実況解説をしたJAXA広報・普及担当の大川拓也主査は「相模原市民が高い関心を持って応援してくれて感謝している。商店会や市も協力して盛り上げてくれて心強い」と話す。
はやぶさ2は15時すぎ、ロケットから分離され予定の軌道に入った。目指す小惑星には2018年に到着。サンプルを採取して東京五輪が開かれる2020年に帰還する予定。