アメリカンフットボールXリーグの東日本交流戦が5月3日、富士通スタジアム川崎(旧川崎球場)で行われ、ノジマ相模原ライズはオービックシーガルズに12対14で敗れた。
ワールドカップ開催年のため、「パールボウルトーナメント」に代わり、順位付けを行わない交流戦となった春シーズンの開幕戦。新装オープンしたばかりの同スタジアムで、1988人が声援を送った。
ノジマの相手は史上最多優勝実績をもつオービック。ノジマのキックで試合開始。オービック最初の攻撃をLB田中喜貴選手がパスインターセプト。攻撃に転じ、残り1ヤードまで攻め込むも、タッチダウンならず。出澤信選手が確実にフィールドゴールを決めて3対0。第2クオーターにも出澤選手が45ヤードのフィールドゴールを決めて6対0。LB綾部洋平選手のタックル、DB北村雅史選手のパスインターセプトなどの好プレーでオービックの攻撃を封じるも、前半終了間際、オービックQB菅原俊選手のタッチダウンパスで逆転を許し、6対7で折り返す。
第3クオーターは、オービックが2回のフィールドゴールを失敗、ノジマはパスインターセプトされるなどして、ともに追加点を上げられず。試合が動いたのは第4クオーター終盤、オービック菅原選手の34ヤードのパスをきっかけに、WR木下典明選手がタッチダウン。キックも決まり、6対14。その直後の攻撃でノジマは2度のフォースダウンギャンブルを成功させると、残り1分11秒、QB荒木裕一朗選手から新人・WR松尾海太選手へのタッチダウンパスが通り、2点差に迫る。しかし、同点を狙ったツーポイントコンバージョンに失敗し、逃げ切られた。
試合後、ノジマの東松瑛介選手は「昨シーズン、オービックシーガルズに負けてシーズン終了になった。雪辱を果たしたかったがそれができなかった。次の試合までに再調整してがんばるので、応援よろしくお願いします」と観客に向かって頭を下げた。
須永恭通ヘッドコーチは、「いくつかの課題をもってチーム全体で挑んだが、それをやりきることができなかった。交流戦はまだ続くし、秋には本番を控えている。確実に得点できるよう調整していきたい」と話す。
次戦は5月17日、川崎富士通スタジアムでアサヒビールシルバースターと対戦する。11時キックオフ。チケットは当日券1,300円(前売り販売なし)、高校生以下無料。春シーズンは5月3日と17日の2戦のみ。