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ポイントカードで地域活性化 相模大野の商店街と伊勢丹が連携

プロジェクトリーダーの渋谷直樹さん

プロジェクトリーダーの渋谷直樹さん

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 街の集客力や子育て環境などの向上を目指す地域限定ポイントカード「Sagami Ono Point Card(相模大野ポイントカード)」の運用が4月26日に始まった。

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 小田急相模大野駅周辺の4つの商店街が加盟する「相模大野駅前商店会連合会」と伊勢丹相模原店の共同事業。連合会のシステム参加店や伊勢丹相模原店で現金で買い物をすると、100円につき1ポイントが付与される。

 たまったポイントは1ポイント(1円)から利用可能。伊勢丹ではポイントを利用できないが、「単独で販売促進をするよりも、個人店が参加しやすい仕組みにして街全体の集客力が向上すれば、売り上げ増が見込める」と判断。大規模小売店が地元商店街をアシストする仕組みは、全国初の試みという。

 通常、使われずに有効期限が過ぎたポイントは失効し、カード運営会社に戻されるが、同カードでは2年の有効期限経過後は、失効ポイント相当の現金がシステム運営会社からカード運営事務局に寄付され、地域活性化資金として子育て支援団体などに補助する。

 同事業は若手経営者らのプロジェクトチームが発案。リーダーの渋谷直樹さんは「相模大野は若いファミリーが多い人口増加地区。子どもを預けられる施設がないと働けないというお母さんが多く、われわれ経営者は求人に苦労している。失効ポイントを子育て支援などに利用することで、課題解決につながれば」と期待を寄せる。

 現在の参加店は飲食店や呉服店など10店で、さらに13店が加わる予定。1年間で100店の参加、年内に1万人のカード会員の獲得を目指すという。「イベントや参加店で会員の受け付けを始めたところ滑り出しは好調。8割くらいが地元客なのでメリットを感じていただけると思う」と渋谷さん。「マーケティングデータの活用で店の売り上げ向上につなげたい」とも。

 会員登録は無料。商店会連合会のホームページで参加店を確認できる。

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