J3リーグ第15節が6月7日、町田市立陸上競技場で行われ、FC町田ゼルビアはAC長野パルセイロに2対0で勝利した。入場者数は3568人。
5連勝中の2位長野、7試合無敗の3位町田のJ2昇格を目指すライバル対決。前回の対戦はスコアレスドロー。試合は前半34分、町田が先制。MFリ・ハンジェの放ったミドルシュートが他選手に当たってコースが変化し、ゴールに吸い込まれる。
後半、長野の猛攻をしのぐと73分、MF重松健太郎のシュートをGKが弾いたボールをFW鈴木孝司が押し込み追加点。長野の反撃を守備陣が体を張って防ぎ、得点を許さなかった。順位は変わらず、長野と町田の勝ち点差が「3」に詰まった。
「町田との次の対戦は今季最終戦。それまでにいろいろと決まってしまう可能性があるので、ライバルから勝ち点3を取りたかった」と長野の美濃部直彦監督。「ここ数試合、決定力が課題だったが、こちらもチャンスを決めていれば結果は分からなかった。完敗ではない」などとも。
相馬直樹監督は「前後半ともに立ち上がり、長野の推進力に我慢する展開だったが、そこから自分たちの時間で点を取ることができた。内容的には紙一重だったが、選手の『勝ちたい』という気持ちをピッチでうまく表現できるようになったことが勝利をたぐり寄せた。心強い」と話す。
ホームで首位と2位に連勝し、追撃体制に入った町田。次戦、アウェーで再び山口との大一番を迎える。相馬監督は「今やっていることの積み重ねが大事。同じことをやろうとしては、それ以下になってしまう。アウェーでも勝利をとれるよう、この一週間準備をしたい」と気を引き締める。
次のホームゲームは6月28日、Y.S.C.C.横浜と対戦する。