新倉孝雄さんの写真展「まちだ Wonderful Street」が6月17日より、町田市民文学館ことばらんど(町田市原町田4、TEL 042-739-3420)で開催される。主催は「ドリーム10」の会。
新倉さんは1938年東京都生まれ。1970年前後に強まった写真の一傾向である「コンポラ写真」を代表する作家。コンポラ写真は、「日常の何気ない被写体」「誇張や強調をしない」「標準、または広角レンズの多用」などの特徴をもち、1960年代の政治的に熱かった時代への反動から、冷静な視点で社会を見つめる傾向になったとも言われる。
主な作品集に、「SAFETY ZONE 1961ー1991」(美術出版社、1991年)、「NEW YORK」(同、2003年)、「Wonderful Street」(蒼穹舎、2007年)、「私の写真術-コンポラ写真って何?」(青弓社、2005年)などがある。
町田では初開催となる同展では1974年から34年にわたって撮り続けた町田の商店街を中心に約70点を展示するほか、21日には新倉さんの講演会「ファインダーから覗いた『気になる街』の30年」、7月5日に「町田の50年」を振り返る上映会を開催する。
「ドリーム10」の会代表の武藤充さんは「『素のままの町田』のひとコマを見てもらえる写真展。多くの方に見ていただきたい」と期待する。
開館時間は10時~17時。月曜休館。入場無料。7月6日まで。